昼食を終え、再び展望デッキへ。雨が降っていた。
ここの空港が優しいのはデッキの前に貸し出し用の傘があること、これで十分だ。安心して撮影だのお見送りだのできる。
FDAもやってくる空港だ。鹿児島空港は羽田でも見られない航空会社がたくさん飛んでいるので面白い空港だ。
フジドリームエアラインズ ERJ-170-200 (JA15FJ)
JALは767だが、ANAは787が飛んでくるから、こっちを乗りたくなるわな。787は翼の形がきれいだ。
旅客機が離着陸している間に、そうでない飛行機も離着陸する。このアイランダーは履歴を見ると、過去にドイツの警察で使っていたものだったようだ。デザインが独特だったので撮る。
新日本航空 BN-2B-20 Islander (JA80CT)
JACの飛行機の出入りも続く。昼食前に着陸したJA04JCが飛んで行き、JA09JCがやってきた。
今度はヘリコプターが飛び立った。よくある警察などのヘリかと思いきや、後で調べたらノエビア所有のヘリだった。鹿児島周辺だけ飛んでいるわけでなさそうで、年末なのに忙しいフライトだ。
ノエビア AS350B3 Ecureuil (JA35BE)
私が呑んでいる間にJALは羽田からもう1便やってきて、滑走路の水をはじきながら羽田へ帰っていった。
そしてあの飛行機が鹿児島へやってきた。
北海道エアシステムのSAABだ。札幌丘珠空港から函館経由で飛んできた。
日本の航空会社で最後に残ったSAABで、引退後次の場所で活躍するために鹿児島で整備をするため飛んできたのである。年末の北日本の荒天でこのフェリーフライトが延びていて、この日になったようだ。
函館で給油し、その後は鹿児島まで直行。荒れている日本海上空を飛んできているから大変だったのでは。北海道エアシステムとしての最後のお勤めだ。
何より函館から飛んできた、というのは私としては大きい。彼は次の活躍のために鹿児島へ飛んできた。私はこれから日本縦断のために翌日函館へ陸路移動する。これを避けるわけにいかなかった。さあ旅の始まりの場所へ出発だ。
北海道エアシステム Saab340B/Plus (JA02HC)