東武東上線上福岡へ降りたのは、帰国して家さがしをした時以来だから2年半以上ぶりだなあ。
別に上福岡には用がないんだけど、有名なうどん屋が駅近くにあるとのことで途中下車。
讃岐うどんの店「條辺」。元巨人のピッチャーだった條辺の店。中継ぎの優秀なピッチャーだったんだけど肩を痛めて24歳で引退はもったいなかった。その後宮崎・香川でうどんの修業を積み重ね、自立して店を建てたのがここ。暖簾の字は長嶋茂雄が左手で書いたものなのだそうだ。
この店はセルフサービスである。店主は忙しく動いていた。男性で大きいから行ったらすぐわかる。
前に並んでいた二人と同じ温かい「とろたまぶっかけうどん」を注文。うどんがいい。しっかり腰が入っているんだけど、口に入れるとほっぺたのように柔らかい。暫く固いうどんが定番だったので、これはいい。1玉なんだけど、少ない。追加しても50円だし2玉が標準のようね。上の分厚く平たいごぼう天は最高。下の半熟玉天は、最後にうどんを選んだために、セレクトミスだった。
うどんは480円。天ぷらは1個100円。
※そういえば同じ東上線の池袋には元巨人のピッチャーだった横山の店もある。ここまで知ってる人はかなりの巨人ツウ。
最後にニューヨークトランジットミュージアムで驚いた展示をご紹介したい。
入口入ってすぐにあったこの展示。展示を間違えているのかな、と最初思ったが。
電力に関する説明だ。子供たちは説明員のアドバイスを受けながらいろいろ遊んでいた。
しかし、これまで鉄道に関する博物館でこのような展示は見たことがない。
ちなみにこれがアメリカでの電力供給の姿である。
アメリカは産油国なので7割近くが火力なのである。原子力は2割に過ぎない。水力や風力などで1割占めているのも広大な大地のためか。ニューヨーク州では石油がないので原子力のウェイトが大きいがそれでも3割である。コストの説明もこのように示している。
では何でこんな展示をしているのか、最後の説明でよくわかった。
電力がストップすると地下鉄が止まってしまう、もっと別の言い方をすると生活がストップしてしまう、ということだ。ニューヨークはブラックアウト、たびたび電力がストップし、市民生活に影響が出ている。電力無ければ地下鉄も生活もないのだ、だから最初に説明しておく必要があるのだ。これは正しい説明である。日本では何でこういう説明をしないのだろう、と考えさせられる展示であった。