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無座の時の隠れ席
新城駅からは断崖絶壁の区間をトンネルで通過していく。ここは道路も整備されておらず鉄道が唯一の交通機関。それだけ花蓮にとっては鉄道建設が悲願だったのである。
大陸観光客が乗ってきて満席となった車内。しかし私は隠れ席を確保した。
そう、車端にあるこのスペースである。もとはお茶をサービスしていたスペースなのだ。狭いが席が1つある。お茶のサービスをやっていた時はスタッフが座っていたのだろう。立っているよりは断然いい。
新城駅から50分、曽於記新駅に到着。ここで団体さんは降りてしまった。新城駅は観光地太魯閣渓谷の入り口の駅。太魯閣は「タロコ」で特急電車の名前にもなっている。観光バスで回ろうとしても新城と蘇澳の間の道路が整備されていないのでこうやって列車に乗っているのだ。だから指定席は満席になってしまうのである。
再び車内はガラガラになった。宣蘭からの席も空いていてそこに座った。結局台北まで立つことなく「無座」体験は終わった。