タリス Thalys
2012年8月 ベルギー・アントワープ中央駅にて
タリス(Thalys)はフランスのパリとオランダのアムステルダム、またはドイツのケルンを結ぶ高速列車である。ベルギーのブリュッセルを経由している。
- 運行区間
パリ・北駅(フランス)-アムステルダム中央駅(オランダ)
パリ・北駅(フランス)-ケルン中央駅(ドイツ)
その他ベルギー各地へ向かう列車もあり。
全ての列車はブリュッセル南駅(ベルギー)を通る。
パリ北駅 2015年9月
アムステルダム中央駅 2012年8月
ケルン中央駅 2015年9月 - 所要時間・運行状況
パリ北駅ーアムステルダム中央駅 およそ3時間 1時間おきに運転
パリ北駅ーケルン中央駅 およそ3時間半 2時間おきに運転
パリ北駅ーブリュッセル中央駅 およそ1時間20分 30分~1時間おきに運転
パリーブリュッセル間ではアムステルダムへ向かう列車とケルンへ向かう列車を併結して走る場合がある。 - 予約
必要・包括料金(運賃+特急料金)制
EUレールパスを持っている場合は別途チケット購入が必要。 - 車内設備
1等車と2等車がある。1等車は1+2列、2等車は2+2列のシートである。1等車は食事のサービスが、パリとブリュッセルの間で1回、ブリュッセルから各地の間で1回の計2回供される。
1等車内 2006年8月
パリーブリュッセル間で供された1等車の朝食 2015年9月
ブリュッセル出発後に供された1等車2回目のサービス 2015年9月 - 乗車記録
2006年8月13日 パリ北駅 -> ケルン中央駅
1等車で移動。ICEに乗り換えフランクフルトへ移動。
2015年9月20日 パリ北駅 -> ケルン中央駅
1等車で移動。ケルンからハノーバー経由でハンブルクへ移動。 - タリスの由来
タリスという言葉は存在しない。造語である。タリスはフランスのTGVを基調としているが、通過するベルギーのオランダ語圏地区がフランス文化に大きな抵抗があるため、別の名前として運行している。ちなみにTGVはフランス各地からブリュッセルまで運行している。これはベルギー南部がフランス語圏のためである。
ブリュッセル南駅へ進入するタリス 2006年8月 - 安全情報
2015年8月21日にタリス車内で銃乱射事件が発生した。その後車内には警備員が巡回している。
2017年6月20日にブリュッセル中央駅で爆弾テロ事件が発生しているが、タリスの停車駅はブリュッセル南駅で、アムステルダム・ケルンへ向かう列車はこの駅を通過する。パリーブリュッセル間のみ乗車の場合はこの駅を通らない。 - その他
ブリュッセルからオランダ・ドイツへ向かうタリスの本数は少なくなるが、その分は別の高速列車(ICEなど)が補っている。
またアムステルダム便はアムステルダム・スキポール空港駅にも停車する。そのためベルギーへ向かう場合はアムステルダム・スキポール空港からタリスで移動する方法もある。
タリスはTGVと同じく両側に機関車が連結されている方式となっている。機関車は2種類あるがドイツ・ケルンへ向かうタリスは表紙の機関車の編成を使用する。これはフランス・ベルギーが左側通行なのに対し、ドイツでは右側通行となるため、中央に運転台がある車両の運行が必要なためである。以下写真の機関車はドイツへは運行されない。
パリ北駅にて 2015年9月 - リンク先
https://www.thalys.com/