ユーロスター Eurostar
パリ北駅にて 2006年8月撮影
ユーロスター(Eurostar)はイギリスのロンドンとフランスのパリ、またはベルギーのブリュッセルを結ぶ高速列車である。ドーバー海峡をユーロトンネルで通過する。開業時、ロンドンの起点駅はウォータールー駅であったが、イギリス国内の高速路線の開通により起点駅はセントパンクラス駅に変更され、時間短縮した。
- 運行区間
ロンドン・セントパンクラス駅(イギリス)-パリ・北駅(フランス)
ロンドン・セントパンクラス駅(イギリス)-ブリュッセル・南駅(ベルギー)
その他ロンドンからフランスの観光地へ向かう季節列車もある。
セントパンクラス駅はロンドン地下鉄のキングスクロスセントパンクラス駅に直結している。またナショナルレールのキングスクロス駅は横にあるため、イギリス各地からの乗り継ぎも便利である。
パリ北駅もパリ地下鉄で向かうことができる。シャルルドゴール国際空港からの鉄道はパリ北駅へ直結している。またパリ北駅はタリスの起点駅でもある。駅の横にはパリ東駅があり、ここからTGVやICEでフランス東部・スイス・ドイツへ向かうことができる。
ブリュッセル南駅ではタリスのほかICEも接続しておりオランダ・ドイツへ向かうことができる。
パリ北駅 2006年8月 - 所要時間・運行状況
ロンドンーパリ ロンドンーブリュッセル いずれも2時間20分ほど 30分~1時間の間隔で運行している。 - 予約
必要・包括料金(運賃+特急料金)制
EUレールパスを持っている場合は別途チケット購入が必要。ただし特別料金あり。
イギリスから乗車してヨーロッパ大陸で使えるレールパスを使う場合は、事前にヴァリテーションの作業を日本国内の旅行代理店で行う必要あり。ヴァリテーションの手続きがないと、フランス入国時に不正乗車となるため多額の罰金を徴収される場合がある。 - 車内設備
1等車(ビジネスプレミアとスタンダードプレミア)と2等車(スタンダードプレミア)がある。1等車は1+2列、2等車は2+2列のシートとなっている。1等車は食事のサービスがある。バー車両が連結されている。
車内放送は英語とフランス語で案内され、イギリスの場合は英語で、フランスの場合はフランス語で最初に案内され、続けてもう1つの言語で案内される。
1等車 2007年8月撮影
2等車 2006年8月撮影 - 出入国手続き
イギリスはシェンゲン条約の加盟国ではないため、パスポートコントロールを行う。イギリス出国の場合は乗車駅でイギリス出国とフランス入国の手続きを行う。パリから乗車の場合も駅で出国手続きを行う。イギリス入国の手続きをどこで行っているかは不明。ベルギーでの手続きも不明。
2006年8月 当時のロンドン・ウォータールー駅の改札とその先にあるのが出入国手続き - 乗車記録
2006年8月12日 ロンドン・ウォータールー駅 -> パリ・北駅
初めてのヨーロッパで最初に利用した高速列車である。2等車に乗車。
2007年8月6日 ロンドン・ウォータールー駅 ->パリ・北駅
朝一番の列車に乗車。1等車に乗車したので朝食のサービスを受けた。その後パリからバーゼル・チューリッヒ経由でスイスのクールまでその日中に到着することができた。 - 安全情報
2017年6月20日に、ブリュッセル中央駅で爆弾テロ事件が発生したが、ユーロスターはこの駅は通らず、手前のブリュッセル南駅を発着している。 - その他
ロンドンーパリ・ブリュッセル間で日帰りトリップは可能である。
イギリスとヨーロッパ大陸間には時差があるので注意する必要がある。ユーロトンネルに入る前に車内放送が流れるが、これはトンネル通過の案内ではなく、時差があることを伝えている。
12月25日は全ての列車が運休となる。 - リンク先
ユーロスター(英語ページ) http://www.eurostar.com/