ユーラシア大陸から日本海を渡り、新潟を過ぎて間もなく着陸である。
福島・浜通りへ出て、成田へのアプローチ。
2015年9月28日8時19分、JAL414便は成田に到着した。2015年秋の欧州旅行はこれでおしまいである。
梅酒のソーダ割りで寝酒となったものの、一番近いヨーロッパのヘルシンキからだと寝られる時間が少ない、気が付けば飛行機はシベリアを過ぎ、ハバロフスク上空を飛んでいた。まもなくユーラシア大陸とはお別れ、成田まで2時間である。
JALのビジネスクラスの2食目はAny time you wish、つまりメニューも時間も自由に選べるようになっている。本来ならコントローラで自動注文できるのだが、この日はソフト上の不具合があってできないので、客室乗務員にお願いする方式となっていた。
まあ、朝食なんだけど、選んだのはカレー。だっていろんなところからカレーの臭いがプンプン。そりゃ私も食べなきゃなあ、朝カレー。JALのカレーは美味しい。ああ日本へ戻ってきたと思えるのがカレーだ。
それではJALのビジネスクラスの機内食をご紹介する。
飲み物もそろっている。
左が和食、右が洋食のメニューである。ヘルシンキからであるが和食をセレクトした。
まずは前菜だ。マッシュルーム、海老とホタテのマリネである。
酒は日本酒にした。まずは「東洋美人」でスタートとする。
そして次が小鉢膳である。左上から右下へ順に、白酢あえ、イカのお造り、シイタケとほうれん草のお浸し、鯛の味噌幽庵焼き、鴨ロース、煮つけ、ロブスター、アナゴと大根の煮物、スモークサーモンの寿司である。
酒もチェンジ、今度は「梵」である。これで日本酒メニューは制覇である。
次がお食事、焼き物とご飯とお味噌汁である。
最後にデザートである。紅茶も注文した。
JALのビジネスクラスは香港便で乗ったことがあるが、その時の食事よりは楽しいねえ。ディナーといえる食事なのだ。おなじみの梅酒のソーダ割りを飲みながらお休みに入ることとしよう。
ちなみにアメニティバックはTUMIである。
出発2時間以上前ながらすでにJALのチェックインは始まっていた。帰りはビジネスクラスなので簡単にチェックインできた。
飛行機が吊られている先で出国手続きを行う。
中に入ると、マリメッコ塗装の飛行機発見。どうやらこの後中部国際空港へ向かうらしい。
お土産などを買って、ラウンジで待つ。ヘルシンキにはJALのラウンジがないため同じOneworldのフィンエアーのラウンジである。
話によるとサウナもあるらしいが、飛行機乗る前はいいや。
とはいいながら食事もあるが、これからビジネスクラスでいい食事が食べられるからねえ。軽めの食事とした。
白ワインにスープと野菜、果物である。もちろんマリメッコのお皿である。
そしてコーヒーとケーキを食べながら待つ。
撮影しているとターミナルで人だかりが。警察も出てきてて、難民がらみだろうか。
そんな中、飛行機の撮影は続く。このように真っ白のATR72をたくさん見かけた。これもフライビーフィンランドである。何らかの塗り替えを行うのだと思われる。
フライビーフィンランド ATR72-500(OH-ATF)
KLMは737だ。ヨーロッパの航空会社でA320じゃなく737を選ぶところも少ないのだ。
KLMオランダ航空 B737-800(PH-BXW)
そして北欧でよく見かけるのはノルウェーエアシャトルである。
ノルウェーエアシャトル B737-800(EI-FHL)
これはむしろ珍しく、尾翼に顔が描かれているほうが当たり前のように見えるのだ。
ノルウェーエアシャトル B737-800(LN-DYA)
ノルウェーエアシャトル B737-800(LN-NGO)
フィンエアーは相変わらずエアバスだが、A320より短いA319が降りてきた。
フィンエアー A319-100(OH-LVA)
これはB757ではないか!
コペンハーゲンで見て以来2度目、アイスランド航空である。日本では見られないから有難いね。
アイスランド航空 B757-200(TF-FIC)
午後2時を過ぎて、フィンエアーの大型機が続々と降りてきた。いずれもアジア方面から飛んできているはずだ。フィンエアーはアジア便に力を入れているようだ。「一番近いヨーロッパ」なのだから。大西洋線はニューヨーク便の1便のみ、というところでお分かりいただけるかと。
フィンエアー A330-300(OH-LTS)
そして北の方向で旋回する飛行機がやってきた。
787は翼の形ですぐわかるね。
成田から飛んできたJALの787の着陸である。
そしてこの飛行機が私の帰国便となる。これでヘルシンキ・ヴァンター空港での撮影は終了。ターミナルへ戻り搭乗準備に入る。
日本航空 B787-8(JA840J)
さてヘルシンキ国際空港(以降ヴァンター空港と表記)で乗り継ぎに時間を空けたのは、この場所へ行こうと思っていたからだ。
エレベータで上がると、立派な展望デッキである。
この建物、実は空港のそばにあるフィンエアーのビルである。日曜なのに展望デッキは開放されている。FINNAIRの看板の右側がデッキである。
展望デッキから見たヴァンター空港ターミナル全景だ。これは成田の第1ターミナルより小さいかな。この小ささ故に、ヨーロッパの中では一番乗り継ぎが便利な空港と呼ばれている。
まあ撮影は、フィンエアー中心となる。しかもA320より小さい飛行機がメインである。
直角の滑走路にフィンエアーのエンブラエルが着陸してくる。
あれはフィンエアーじゃないなあ。
トルコ・ターキッシュエアラインズのA321だ。日本では飛んでこない機体である。
ターキッシュエアラインズ A321-200(TC-JSN)
フィンエアーのOneworld塗装が現れた。しかもエンブラエルではないか。
フィンエアー ERJ-190LR「Oneworld特別塗装」(OH-LKN)
ルフトハンザもA321でヘルシンキ入りである。
ルフトハンザドイツ航空 A321-200(D-AIDT)
ロシアはヘルシンキから近い国だ。アエロフロートもA320で十分である。
アエロフロート・ロシア航空 A320-200(VP-BRY)
小さい飛行機ばかりであるが、これがヘルシンキの宿命か?残りは後半へ。
ロヴァニエミからフィンエアーでヘルシンキへ戻る。
飛行時間1時間半。日本ならジェット機、大きな飛行機でもいいんだけど、こちらではプロペラ機。フィンエアーはプロペラ機を持っておらず、傘下の子会社でLCCでもあるフライビーフィンランドが担当する。
フライビーフィンランド ATR-72-500 (OH-ATK)
機内のサービスはフィンエアー同様で、おなじみのマリメッコデザインのカップでコーヒーも飲めた。
一番前の席は向かい合わせの4人席となっているが、
何かあった場合は、どうしようもないんだな。一番前の席は。
横でプロペラが回っているが、下を見ていると、この国は湖が多いんだな、よくわかる。
とにかく揺れなかったことは有難かった。列車だったら1晩だったのがわずか1時間半でヘルシンキへ戻った。